土浦ツェッペリンカレー
ツェッペリン伯号をもてなすために生まれたカレー
ツェッペリン伯号来訪の際には、土浦の料亭「霞月楼」にて盛大な歓迎会が催されましたが、飛行船の整備などのため出席できない乗組員もいました。そうした人たちをもてなすため、当時の人々はカレーを振る舞って歓迎したそうです。
当時、土浦市近郊で一般的だったカレーは、霞ヶ浦のわかさぎなどを具に用いたものが多かったようですが、外国の人々には魚の臭みなどが合わないのではないかと配慮し「特別なカレー」がつくられました。地元の右籾地区で育てられていた格段に甘いジャガイモを具に選び、歓迎の心を込めてつくったカレーは、長い空の旅を続けてきた乗組員たちに大変喜ばれたそうです。
この故事から、土浦市は飛行船のまちであるとともに「カレーのまち」にもなりました。
毎年秋(11月)には、市内のカレー専門店を中心とした飲食店が一堂に会する『土浦カレーフェスティバル』が開催され、土浦市を挙げて取り組む「カレーによるまちづくり」を全国に発信しています。
そして、かつてツェッペリン伯号乗組員にふるまわれたカレーも、現代風にアレンジされて「土浦ツェッペリンカレー」として復活しました。
「土浦ツェッペリンカレー」は、日本一の生産量を誇る土浦のレンコン、茨城県の銘柄豚「ローズポーク」など、地元食材にこだわった味わい深いカレーです。
「土浦ツェッペリンカレー」は、ツェッペリン伯号の人々をもてなした当時の気持ちを現代に蘇らせた、まさに「土浦の想いが宿ったカレー」なのです。
土浦商工会議所女性会が工夫を凝らして作ったツェッペリンカレー。飛行船を模したかたちに盛り付けられており『土浦ツェッペリン伯号展示館』隣接の喫茶店でも食べることができます。
また、ツェッペリンカレーにはレトルト版もあります。『土浦ツェッペリン伯号展示館』のある『まちかど蔵』でも販売していますので、お土産にどうぞ。土浦のレンコン、銘柄豚ローズポークなど具材にもこだわった逸品ですよ。
土浦ツェッペリンカレー関連資料(外部リンク)
●土浦ツェッペリンカレー(土浦市ホームページ内/PDF)
●土浦カレーフェスティバル(商工会議所ページ)
●ツェッペリンカレー(商工会議所ページ)